映画「アルキメデスの大戦」〜ネタバレあり感想〜

映画館で予告編を見て以来気になっていた戦艦大和をテーマにした映画「アルキメデスの大戦」を見てきました。

原作は三田紀房さんによる漫画だそうですが、そちらは読んでいません。

https://yanmaga.jp/c/the_great_war_of_archimedes/

ヤングマガジン作品サイト

(試し読みあり)

映画「アルキメデスの大戦」予告編

 

監督は山崎貴さん。山崎監督もすっかりヒットメイカーになった感があります。元々はスターウォーズから映画監督を志した人なので特撮映像にロマンがある方。一番有名な代表作というと多分「ALWAYS〜三丁目の夕日」でしょうけど、

映画「ALWAYS〜三丁目の夕日」プレビュー

私の場合は「ジュブナイル」という少年達の冒険を描いたSF映画で初めて知った監督さんでした。

映画「ジュブナイル」予告編

うーん画面から漂うレトロ感…。鈴木杏さんの子役時代ですね。

 

以下ネタバレありで映画の感想。

 

特撮映画も好きなのであの巨大な戦艦大和をどう実写で描くんだろうと興味津々で劇場に向かいました。

お話としてはざっくり言うと第二次世界大戦前の日本海軍で今後を見据えて新しい戦艦か空母のどちらを作るべきか論争が起こります。山本五十六海軍少将(舘ひろし)はこれからは空戦の時代だから空母が必要と主張しますが、嶋田少将(橋爪功)は絢爛豪華、勇猛果敢な大艦巨砲主義を体現する巨大戦艦こそが必要だといかにも近代戦争に負けそうな思想を意気揚々と展開します。

(まぁどちらにしても日本が国力で遠く及ばない米国相手に勝てる訳もないのですが)

論理性や先見性では山本案が優れてますが、保守的もとい時代錯誤的な軍上層部は戦艦に気持ちが傾きます。これで戦艦の方が建造予算が桁違いに高ければ再考の余地もあるのですが、設計に当たった平山造船中将(田中泯)は何故か空母より安い謎の見積もりを出してきます。

そこで山本と永野中将(國村隼)はたまたま遊席で出会った元帝国大学学生であり天才数学青年櫂 直(菅田将暉)に正確な見積もりをはじき出し虚偽の提案として退けさせようと考えます。

色々あって帝国大学を除籍になった彼は日本に絶望して米国の大学に行く事を決めていたので最初は断りますが、戦艦大和を作ってしまうとやる気になった軍が米英に宣戦布告してしまいかねないので日本を守る為に何としても計画を阻止しようというイマイチ解らない理屈で山本五十六に説得され帝国大学を辞める要因となった下宿先の尾崎財閥令嬢尾崎鏡子(浜辺美波)を戦争に巻き込みたくないと考えたのか依頼を引き受けます。

 

まぁそこからは殆ど全編に渡り見積もりを出させたくない嶋田側の妨害工作と何とかして計測しようとする階達の攻防が続きます。果たして櫂たちは嶋田達の計画を阻止できるのか?!笑福亭鶴瓶演じる大阪の大里造船社長もそこで重要な役割を果たします。

戦艦大和のシーンは冒頭に沈没シーンが流れるのみで、戦闘シーンはほぼ無い映画となっていました。一応開戦前とはいえちょっと意外でしたね。

 

気になるものは何から何まで測量して計算しなければ気がすまないという変態数学男櫂のキャラクターはとても面白く、そんな彼を最初は敬遠していた柄本佑演じる田中少尉との名コンビ?ぶりは見ていて楽しかったです。

現場は楽しかったみたいですねー。

舘ひろしさんや國村さん、橋爪功さんや本業はバレエダンサーの田中泯さんなど主要キャラがほぼオジサマだらけというおよそ女性ウケは期待できなさそうな面子なのは興行としては如何なものかとは思いますが、氷艶で初めて知った波岡一喜さんも出ておられ、彼らのお芝居や掛け合いはとても楽しめました。特に会議場でのやり取りはある種の滑稽さやおかしみがありましたね。

 

でもお話の展開やラストの締め方、女性がほぼ浜辺美波さんしか出てないのを考えるとあんまり売れないだろうなぁ………(苦笑

菅田将暉さん目当ての女性が沢山来て貰えればワンチャン…?

THE ICE 初日昼公演

台風接近を心配してましたがTHE ICE大阪公演を見てきました。

目当ては紀平梨花選手(の新プログラム)。

彼女の演技を見るのはNHK杯大阪ショート以来です。新FSをやってくれないかと期待しながら会場へ向かいます。



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天気の子コラボラテを飲めば晴れる…と期待した訳ではない

 

田舎者らしく大阪駅から朝潮橋駅へのに乗り換えで右往左往しながら会場に着きました。スマホ無かったらもっと色んな人に道を聞いていたであろう…(笑)

丸善インテックアリーナという格好いい会場名ですがなんか普通の体育館!


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アイスショー町田樹最終公演を観にPIW広島に行った以来なんですけど会場内の雰囲気とか近しいものを感じますね。


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厳しく会場内撮影禁止を言われてたので会場外を

 

初っ端からMC(名前分からんけどよく聞く声w)さんが盛り上げる中、各スケーターさんが新プロや昨季プロなどを披露していかれました。宇野選手がメインっぽかったですね。テレビで見るまんまの和やかで自然体なお人柄とコメントに会場も柔らかい空気になりました。今季はコーチなしらしいけど大丈夫なのか?

 

目当ての紀平さんは新SPでした。フリーはまだ時間かかるのかな?ジャンプは苦戦してましたがそれ以外のステップや細かい振付など新しい挑戦になってそうです。やっぱり昨季の活躍と経験から自信や落ち着きが出てきたのでは?多分普段は控え目な性格な人だと思いますが氷上ではドッシリしてました。The Greatestもやって欲しかったー!

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190727-00000137-sph-spo

 

印象に残ったのは2014年フランス選手権2位ロマン・ポンサールさん。新SP凄くキレキレで思わず拍手にも力が…これは名作の予感!

ネイサン選手はダンサブルでグルーブ感のある音の取り方がとても上手いです。多分世界でもあのコンテンポラリーダンスを彷彿とさせる体の使い方できるスケーターはそういないのでは?

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190727-00000142-sph-spo

坂本選手の新SPは海外ウケしそうな予感です。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190727-00000135-sph-spo

 

本田真凜さんは衣装から振る舞いから本当に注目を浴びたい、人気者になりたい圧が凄くて(うーんこういうのもスケーターに必要な要素やも知れぬにゃむ)などと思ったりしました(笑)本田紗良さん楽しみな選手ですね。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190727-00000165-sph-spo

ヴィンセント選手や樋渡選手の2人も今季の活躍が楽しみです!アメリカ選手のサービス精神よ…。

トリは宇野選手でもはや定番となりつつありそうなGreat Sprit。力強さと筋肉の躍動を感じる動きに惚れ惚れ!彼に限らず男子選手がショーでも惜しみなく4回転飛ぶのは痺れますね。今季は4F-3Tと3A-4Tを試合で決められますように。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190727-00000138-sph-spo

 

いやーでも宇野先生、最後の観客を巻き込んでのダンスは難しいっすわ!!

 

おまけ

まさかボーヤン選手の新プロの衣装がセーラー服だなんて…(違う)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190727-00000152-sph-spo

「天気の子」レビュー〜世界なんて狂ったままでいい〜

今年の映画界で注目の興業作品になりそうな新海誠監督最新作の「天気の子」を観てきました!

映画「天気の子」予告編

前作「君の名は。」は映像ディスクでの鑑賞でしたので今回は映画館で新海監督の美しいアニメーションを見るのを楽しみにしていました。
新海さんは「ほしのこえ」で全ての作画制作をパソコンを使い自分ひとりで行うという異例の制作手法でデビューされた監督さんです。

映画「ほしのこえ」予告編

秒速5センチメートル」ではその後味のリアルな苦さで全国の男子の胸をキリキリ痛めたことで一部では有名です!

映画「秒速5センチメートル」予告編

新海誠作品というと男女2人の関係性を中心にしてその周りの世界をとても美しく描く事で知られてると思うのですが、批判が多かった(らしい)「星を追う子ども」から徐々にそれが変化してきて、もっと広い視野や世界観で物語を描く事が増えてきた様な気がします。
そして社会現象となった「君の名は。」は明確に大ホール的作品というか、沢山の人が見る事を意識しながら誰の中にもある「他者を求め必要とする気持ち」に寄り添うような、親子や夫婦、友人や先輩後輩などの人と人との繋がりを大切にした作品に仕上がっていたように思います。

ただ新海さんの根幹はやはり『離れ離れになった織姫と彦星』なんですよね。今作「天気の子」でもそれは変わっていないと思います。
その上で監督ご自身もインタビューなどで仰るように、今の時代の空気感や生活感、そこで生きている人達の願いをより意識しながら作品を送り届けようとしていたのが伝わってきました。

新海誠「『君の名は。』を公開する前頃から、なんとなく自分たちの手にバトンやボールのようなものが来ているという感覚がありました。客観的な事実は別として、なにか今、僕たちの手には誰かから受け取ったものがある。そして今はそれを持って自分が走る順番なんだという気がしていたんです。この感覚がいつまで続くものなのかはわかりませんが─いずれ消えるんだろうなという予感もあるんですが、でもとにかく今は「バトンを持っているんだから走らなければ」という気持ちがあるんです。」

「天気の子」 パンフレットより抜粋

日本は高度経済成長期を過ぎて、世界はグローバルなモノのやり取りや資本が入ってくる時代になりました。昔の様に頑張れば報われるとか、大きな会社に所属すれば安泰とかの絶対的な価値基準がなくなり、温帯だった日本の気候も亜熱帯と言って良い気候になっています。
少し前の常識では考えられない様な事が起こる時代に突入しているのは多くの人が薄々感じてると思います。

そんな時代に人は何を拠り所にしながら生きていくのか、何を大切だと思って生きるのか、そんな事を新海さんが考え己の中で問い続けながらエンターテイメントという形を忘れず多くの人と創り上げたのが今作じゃないかなーと感じてます。

大人になるに従って分別や常識に沿って自己保身をしながら生きるようになりがちで、それは必ずしも悪い事ではないと思うのだけど、「皆に迷惑をかけないように」「世の中そういうもん」「我儘言わずに世の中の流れに従って生きよう」そんな声に縛られず本当に心のから大切(だと感じる)存在の為にただひたすら全力で身を捧げたのがこの作品の主人公穂高くんてあり、そんな彼の姿を見て、「青いね少年!」と思いつつ「頑張れ少年!!」と背中を押したのがこの作品の裏主人公(だと私が勝手に思っている)須賀圭介なんじゃないかなぁと。

私は須賀さんや夏美さんの立ち位置に近いと思いますが、だからこそ10代の人達特有の瑞々しさやひたむきな純粋さのかけがえの無さを感じたりしました。
帆高役の醍醐虎汰朗さんも陽菜役の森七菜さんもとても真っ直ぐで素敵な演技でしたし、須賀役の小栗旬さん、一部では不安視されてたという(苦笑)夏美役の本田翼さんもとても役にあったお芝居をされてて見てて引き込まれました。

「世界なんて、狂ったままでいいんだ!」と陽菜に真っ直ぐ言ってのけた帆高くん。物語の結末は全体幸福と個人幸福との対立の様な形も見せますが、倍賞千恵子さん演じられた立花冨美さんの最後のセリフは新海監督から特に若い世代の人達に送ったエールの様な気がします。

とりあえず近いうちにもう一回劇場に見に行きたいですね!

「愛にできることはまだあるかい」

RADWIMPS

 

芸人魂〜有吉弘行と島田紳助に学ぶ〜

何やら巷では吉本(以外の事務所も)所属の芸人さん達の闇営業問題がメディアを賑わしておられるようです。
ざっくりニュースを見た範囲の理解だと、所属事務所を通さない直の芸披露のお仕事のお相手が暴力団や詐欺グループだった事が問題視されてるような感じです。(合ってるかな?)
私自身は(そもそも芸能界みたいに人が多く集まる人気商売はボクシング等と同じくその筋の人達と切っても切り離せない世界なんじゃないの?今更?)みたいな気持ちで割とクールに眺めてたりするんですが…。
吉本はギャラの取り分が1:9とかの話もあるようですけど実際はどうなんでしょう?それが本当なら若手芸人は事務所通さない仕事もしちゃいそうですけど面白おかしく作ってる話なんですかねー。

BI:芸人と契約書は交わしていないのですか。

大﨑:芸人、アーティスト、タレントとの契約は専属実演家契約。それを吉本の場合は口頭でやっている。民法上も、口頭で成立します。タレントが出版社から本を出す、映画に出るというときは、これは別途、吉本興業と出版社や映画会社が契約書を交わしています。

芸人が「契約書ないねん」と言っているのは、書面で交わしていないということだと思う。その子が理解不足なのか、笑いをとろうとして言ったのかはわからない。ただ、いまの形がぼくは吉本らしいし、いいと思ってます。

https://www.businessinsider.jp/post-194568

どちらにせよ旧来の芸能界のやり方が時代に合わなくなってる印象は受けます。変わらなくていい部分と変わっていかないといけない部分の見極めって生き残ってく上で大切なのかも知れませんね。

 

だからと言う訳でもないですが、お笑い芸人さんである有吉弘行さんと島田紳助さんの著書を読んでみました!

有吉さんの本は知り合いとの雑談で出てきた著作で、その人から本の内容について聞いていたら興味が出たので購入。
島田さんの本はYouTuberであるヒカルさんが大の島田紳助ファンで有る事から興味を持ち、恐らくこれが思想の肝だろうと思った本を選びました。

「お前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ(生き残りの法則50)」

著者:有吉弘行

出版社:双葉社

猿岩石というコンビを結成し「進め!電波少年」というテレビ番組からブレイクしたものの、あっという間に売れなくなりどん底生活を味わった過去とそこから再ブレイクを果たした彼の経験と思想が語られています。

  • 今調子が良くてもいつどうなるか分からないから背伸びした金の使い方などもっての外。半分くらいで丁度よい
  • 預金残高三桁(万単位)は何としても死守せよ
  • 自分なんて大したもんじゃないと理解して生きろ
  • 努力は無駄、ウケるかどうかは運次第
  • いざという時の保険の為にお金と仕事、頼れる人を確保すべし

などなど、人として(というか家庭人としてw)は困ったらすぐ逃げそうだなーとは思いつつ、生命体としてはしぶとく生き残りそうなしたたかさを感じる内容でした。

自己プロデュース力 (ヨシモトブックス)

自己プロデュース力 (ヨシモトブックス)

 

「自己プロデュース力」

著者:島田紳助

出版社:ワニブックス

島田紳助さんがNSCという吉本の若手芸人育成所が主催した講演でのお話を文字起こししたものです。
過去の自分が漫才での成功するまでの過程や心がけていた戦略、そこから考える成功への方法論を述べられておられます。

  • 才能×努力量×時流=成果
  • 成功の為の戦略を徹底的に練り、成功してる人のやり方を分析して己のやり方に活かしていく

島田紳助さんはそんなに好きな芸人さんじゃないのですけど、流石は伊達に時代を築いておられないなーと思う方法論でした。
特に『その人にその分野の才能があるかはやってみないと分からないが、今いる場所で最大の努力を注げる人ならばいつかどこかの世界で成果を出して成功するはず』というのは印象に残りました。

 

二作とも読んで良かったと思うと同時に芸能界も一寸先は闇だなーとつくづく感じました。それから人との出会いや繋がりの中で道は開けていく事が多いのだとも。

うーんでもやっぱりオフホワイトは駄目だよ!

プロメアは堺雅人の狂演技を楽しむ映画だ!

記事の題材としては今更感もありますがアニメーション映画「プロメア」を観てきました。

(なーんか暑苦しい映画を見たいなー)と思っていたところ予告動画をYouTubeで見て以来気になっていた作品だったのでこれは丁度いい!と映画館へ。

映画プロメア予告編

監督さんや脚本家の方はTVアニメシリーズ「天元突破グレンラガン」のスタッフさんらしいのですが、そちらはあまりちゃんと見ていないです。「お前を信じる俺を信じろ!」という今ひとつ励ましになってるのか良く解らないような言葉を弟分みたいな少年に投げかける熱血兄ちゃんが出てくる事やたらと露出の多いお姉さんが出てくるロボットもの?アニメという事は知ってますが…でも熱気のある作品だというのは解る。

プロメアに関しては松山ケンイチさんや堺雅人さんなど自分が好きな役者さん達も声の出演をなさっているので皆さんの演技も楽しみにしながら劇場に。

 

劇場入口で来場者特典として特別映像がwebで見られるコード付きカードを渡されました。ガロ編という主役のお兄ちゃんがまだチームに入りたての頃のお話が楽しめます(しかし後にGyaOで無料公開が始まったのでちょっと残念(´・ω・`)

https://gyao.yahoo.co.jp/p/00799/v08897/

一応ガロ編のリンクを。7月31日までGYAOにて公開中だそうです。

 

で、肝心の本編ですが…とにかく熱い作品でした!そして360°に渡ってズームイン、ズームアウトしながら絵が動きまくるというアニメーションとしては新しい感覚を取り入れたような作品になってました。多分3DCGと手書きを組み合わせてるんでしょうけど見ていてそんなに違和感なくて凄いです。どうやって描いてるんですかねー?

でもこの感じは最近やってたドラゴンボール超劇場版アニメーションに似てますね。最近のアニメ界での流行りなんでしょうか??

映画ドラゴンボール超フロリー

 

ただこの映画の最大の見所は何と言ってもクレイ・フォーサイトを演じた堺雅人さんのネジが飛んだような暴れっぷりでしょう!

最初は冷静沈着、スマートな糸目おじさまがどんどん本性を顕にしていく様は圧巻ですらあります。だって見た目も映画冒頭と終盤でまるで違うんだもん…笑

まぁ昔から目を閉じたキャラは開けた時が怖いと言いますし(知らんけど)

堺さんも想定した最大値以上の熱量で演じられたとか。そりゃそうだわ。

>堺:クレイは、もっと要求していた感じがしました。収録前は、ラストから逆算して、大体5段階くらいの声の大きさを考えていて、熱量がどんどん高くなるクライマックスでレベル5を出す予定だったんです。 ところが、半ばの「旦那と呼ぶな!」というセリフでいきなりレベル5を要求されて。 一応できるからやりましたが、「レベルMAXをここで使っちゃった」と目眩がしました。プロレスラーが、技を全部出し切ってカウント2も取れなかった心境でしたよ。この後どう戦えばいいのって(苦笑)。

https://animeanime.jp/article/2019/06/01/45857_2.html

 

私は行けませんでしたが昨今流行りの「応援上映」も盛り上がったのは間違いない。

実はこの記事を書いてる時点で2回見てます。3回目も行きたいかなー(笑)

やっぱりエンタメや作品って緻密に練られたロジカルと熱量次第だと思います。

 

 

 

[ワイヤレスイヤホン]TrueFree [片耳・両耳モード切替方法]

今回の記事はワイヤレスイヤホンの片耳モードと両耳モードの切替に少し手間取ったので自分の健忘録として書いておきます。

最近はiPhoneのイヤホンジャックが廃止された事もあってかAirPodsの様な完全ワイヤレスイヤホンも普及してきましたね。スケーターの方も出番前のウォームアップ中に着けてる姿を見ます。

だからと言う訳でもないですが、自分も買ってみましたよ完全ワイヤレスイヤホン!でもいきなり何万円の値段の物を買うのは怖いのでまずはお試しに安めのやつを…

これを買ってみました!

 

買う前はコードがないので耳から落ちたら困るなーと思ってたんですが、所謂カナル型イヤホンなのでイヤーピースが耳に合ってればそんなに落ちる心配はいりません。自分はこのイヤーピースを使ってます。

 イヤーピースを変えると音も結構変わります。耳とイヤーピースの間に隙間があると音もスカスカになりがちなので色々試してみる事をオススメします。

 

音質的には正直有線イヤホンの方が全然良いと思いますが、何と言ってもコードからの解放が快適すぎます!もううっかりどこかに引っ掛けてイヤホンポロ〜ンみたいなお間抜けはしないぜ!

使ってみて感じた不満点としてはバッテリー持ちが3〜4時間くらいなので切れたらいちいち充電する手間が面倒な位でしょうか?備え付けの蓄電型充電ケースにイヤホンを入れておけば充電されます。充電中は本体のLEDランプが赤く点灯してるのでそれが目印です。

 

前置きが長くなりました。こちらのイヤホンは片耳モードと両耳モードがあります。

片耳モードで使う人は少ないかも知れませんが、私は両耳モードにしたいのに片耳モードになってしまった事がありました。その時は設定から一度ペアリング解除して再登録してみましたが、そうすると今度は左耳だけor右耳だけのどちらかしか登録できず右往左往…汗

で、結局解った事。 

 

もし聴いていてイヤホンの動作がおかしくなった場合、

①まずはイヤホン両方のボタンを長押し→赤ランプが一度光って消灯したら電源オフになるのでそこで指を離します。

②次にスマホorタブレットの設定画面からBluetoothの設定画面に行き、接続しているTrueFreeのペアリングを解除。

③続いてイヤホン両方のボタンを長押し→1度白いランプが点灯してすぐ消えますが、そのまま指を離さずに押し続けると赤と白のランプが交互に点滅してペアリングモードになります→更にそのまま長押しを続けると赤と白のランプの交互点滅が早くなり、消灯します。これでイヤホン本体の設定が初期化されます。ここでもう指を離してOKです。

③次にイヤホン右耳(R)のボタンを長押し→1度白いランプが光って電源オンになりますが、そのままボタンを長押しし続けると赤と白のランプが交互に点滅するペアリングモードになります。もう指を離してOKです。

④その状態でBluetooth設定画面に行き、イヤホンの右耳だけを登録します。

⑤右耳の登録が終わったら、次に左耳(L)のイヤホンのボタンを長押し→白いランプが一瞬光って左耳のイヤホンの電源がオンになります。ここで指を離します。

⑥すると右耳のイヤホンからピロリリン♪という高い音が鳴ります。これで右耳イヤホンが左耳イヤホンを認識し、そのまま自動的に両耳モードとして登録されます。(この時は右耳だけ予め耳に入れておくと音が鳴ってるのが分かりやすいかも?)

最後にBluetooth設定画面でTrueFree Rだけが登録されている状態になってるのをご確認下さい。これで両耳モードの設定は完了です。

 

片耳モードにしたい時は①から④までの手順で完了ですが、その場合④のイヤホン登録は左耳でも右耳でも構いません。どちらか片方のみ登録すれば片耳モードです。

 

ただし、左耳だけを登録する時は良いのですが、右耳だけをペアリングした後に左耳イヤホンの電源を入れると⑥の手順で勝手に両耳モードになるのでそこだけご注意下さいね。

完全ワイヤレスイヤホンの場合、充電器からイヤホンを取り出すと自動的にイヤホン本体の電源がオンになる仕様なのでそこだけ注意!

 

以上TrueFreeの片耳・両耳モード切替の手順解説でした。皆さん素敵な完全ワイヤレスイヤホンライフを〜(*´ω`*)

 

町田樹という松明(前編)

私が町田樹というスケーターを認識したのはソチ五輪シーズンの前年、2012年〜2013年の頃だったと思う。その頃の日本代表男子はソチ五輪の3枠を巡ってハイレベルな選考プレシーズンを戦っており、お茶の間観客であった自分にもその競争の熾烈さは伝わってきた。

そのシーズン彼は初めてグランプリシリーズの表彰台に立ち、中国杯では憧れの高橋大輔選手を抑えての初優勝も果たす。そして初めてグランプリファイナルにも進出しました。

2012年中国杯SP「F・U・Y・A」

演奏:C2C

振付:ステファン・ランビエール

(今見てもカッコいいですね。町田さんの音楽への感性やリズムの刻み方が味わえて好きなプログラムです)

同FS「火の鳥

作曲:イーゴリ・ストラヴィンスキー
振付:フィリップ・ミルズ

同EX「ロシュフォールの恋人たち

作曲:Michel Legrand

振付:宮本賢二

(実はこのEXかなり好きなのです。少し重苦しさもある楽曲なのですが、冒頭の3Aが兎に角カッコいい!白シャツも似合ってます。指先までしなやかに使った動きが美しいですね)

おまけ

中国杯フリー後にトイレでリュウコーチからお説教を頂戴するというある意味?町田さんらしい人間味のあるエピソードと言うのでしょうか…)

 

そんな彼の躍進を見て、「なんか面白い存在が出てきた!」と思ったりしたのだけど、そのシーズンの全日本選手権では9位に終わり、翌年の五輪代表を目指すには結果内容共に厳しいものだったように思う。

私自身も町田樹ってSPでいい位置につけてもフリーで緊張して失敗しちゃうタイプの選手だなぁ…)なんて思ったりしました。多分後にご本人が語られる通り、全日本終了時点での町田樹の代表枠争いは6番目くらいの立ち位置だったのは事実でしょう。

その後は私の興味も浅田選手や高橋選手、羽生選手などなどいわゆるスター選手達の五輪を目指す戦いに移っていったので彼への関心は暫く脇に追いやられる事になります。

そして始まったソチ五輪のシーズン。町田樹は凄まじいばかりの活躍を見せます。初戦のスケートアメリカでは高橋大輔選手、小塚崇彦選手を抑えて優勝

2013年スケートアメリカSP

エデンの東

作曲:Lee Holdridge

振付:フィリップ・ミルズ

同FS

同EX

「白夜光」

作曲:河野伸

振付:町田樹

続くロステレコム杯でも苦しみながら地元ロシアのコフトゥン選手を振り切り連続優勝を果たします。もはや昨季までの優勝とは違う、完全に地力がついての優勝。

2013年ロステレコム杯SP

同FS

2季連続進出のグランプリファイナルではショートで出遅れるも、そこで終わらず出来る限りの巻き返しを見せ4位になる。もう「惜しい選手」でも何でもない、屈しない強い選手になっていました。

2013年グランプリファイナルSP

同FS

この頃はメディアに発するインタビューコメントも強気で攻めていたのでその独特な語彙から「氷上の哲学者」なんてあだ名をつけられていましたねー。この表現の賛否はともかく、今でも彼の基盤になってるような表象な気がします。

めざましテレビより

 

いよいよ始まる全てが決まる2013年度全日本選手権。これまでのどこか自分に自信がない町田樹はそこにいない、五輪に行くのは僕だ!!という揺らがない強い意志と確固たる実力がついたスケーターが氷上にいました。

2013年全日本選手権SP(解説なし)

同FS(解説なし)

私もテレビの前で町田樹のショートの演技後のガッツポーズ、フリーの火の鳥を見て「あぁ彼は本物のトップスケーターになったんだなぁ」と自然に思いました。

しかし私が町田樹の魅力に本当にのめり込むのはまだ先の話である。(後編に続く)

 

おまけ

(町田ファンの間では有名な?エピソード「町田坊主」。彼の五輪出場への道筋はこの髪型にする瞬間から決まったと言っても過言ではないのかも知れない…??)