芸人魂〜有吉弘行と島田紳助に学ぶ〜
何やら巷では吉本(以外の事務所も)所属の芸人さん達の闇営業問題がメディアを賑わしておられるようです。
ざっくりニュースを見た範囲の理解だと、所属事務所を通さない直の芸披露のお仕事のお相手が暴力団や詐欺グループだった事が問題視されてるような感じです。(合ってるかな?)
私自身は(そもそも芸能界みたいに人が多く集まる人気商売はボクシング等と同じくその筋の人達と切っても切り離せない世界なんじゃないの?今更?)みたいな気持ちで割とクールに眺めてたりするんですが…。
吉本はギャラの取り分が1:9とかの話もあるようですけど実際はどうなんでしょう?それが本当なら若手芸人は事務所通さない仕事もしちゃいそうですけど面白おかしく作ってる話なんですかねー。
BI:芸人と契約書は交わしていないのですか。
大﨑:芸人、アーティスト、タレントとの契約は専属実演家契約。それを吉本の場合は口頭でやっている。民法上も、口頭で成立します。タレントが出版社から本を出す、映画に出るというときは、これは別途、吉本興業と出版社や映画会社が契約書を交わしています。
芸人が「契約書ないねん」と言っているのは、書面で交わしていないということだと思う。その子が理解不足なのか、笑いをとろうとして言ったのかはわからない。ただ、いまの形がぼくは吉本らしいし、いいと思ってます。
https://www.businessinsider.jp/post-194568
どちらにせよ旧来の芸能界のやり方が時代に合わなくなってる印象は受けます。変わらなくていい部分と変わっていかないといけない部分の見極めって生き残ってく上で大切なのかも知れませんね。
だからと言う訳でもないですが、お笑い芸人さんである有吉弘行さんと島田紳助さんの著書を読んでみました!
有吉さんの本は知り合いとの雑談で出てきた著作で、その人から本の内容について聞いていたら興味が出たので購入。
島田さんの本はYouTuberであるヒカルさんが大の島田紳助ファンで有る事から興味を持ち、恐らくこれが思想の肝だろうと思った本を選びました。
お前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ「生き残りの法則50」 (双葉文庫)
- 作者: 有吉弘行
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2012/04/12
- メディア: 文庫
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「お前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ(生き残りの法則50)」
著者:有吉弘行
出版社:双葉社
猿岩石というコンビを結成し「進め!電波少年」というテレビ番組からブレイクしたものの、あっという間に売れなくなりどん底生活を味わった過去とそこから再ブレイクを果たした彼の経験と思想が語られています。
- 今調子が良くてもいつどうなるか分からないから背伸びした金の使い方などもっての外。半分くらいで丁度よい
- 預金残高三桁(万単位)は何としても死守せよ
- 自分なんて大したもんじゃないと理解して生きろ
- 努力は無駄、ウケるかどうかは運次第
- いざという時の保険の為にお金と仕事、頼れる人を確保すべし
などなど、人として(というか家庭人としてw)は困ったらすぐ逃げそうだなーとは思いつつ、生命体としてはしぶとく生き残りそうなしたたかさを感じる内容でした。
「自己プロデュース力」
著者:島田紳助
出版社:ワニブックス
島田紳助さんがNSCという吉本の若手芸人育成所が主催した講演でのお話を文字起こししたものです。
過去の自分が漫才での成功するまでの過程や心がけていた戦略、そこから考える成功への方法論を述べられておられます。
- 才能×努力量×時流=成果
- 成功の為の戦略を徹底的に練り、成功してる人のやり方を分析して己のやり方に活かしていく
島田紳助さんはそんなに好きな芸人さんじゃないのですけど、流石は伊達に時代を築いておられないなーと思う方法論でした。
特に『その人にその分野の才能があるかはやってみないと分からないが、今いる場所で最大の努力を注げる人ならばいつかどこかの世界で成果を出して成功するはず』というのは印象に残りました。
二作とも読んで良かったと思うと同時に芸能界も一寸先は闇だなーとつくづく感じました。それから人との出会いや繋がりの中で道は開けていく事が多いのだとも。